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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病の初期では自覚症状がほとんどないため軽視されがちですが、血糖の高い状態がつづくことで、全身にいろいろな糖尿病の合併症を引き起こします。特に「網膜症」は3大合併症のひとつといわれ、多く見られる合併症です。

原因と症状

眼の一番奥、眼底には網膜という神経の膜があり、多くの毛細血管があります。糖尿病の患者さんの血液は、糖が多く固まりやすい状態になっているため、網膜の毛細血管を詰まらせたり、血管の壁に負担をかけて、眼底出血をしたりします。そのため、血液の流れが悪くなり、網膜に酸素や栄養素が不足し、これが糖尿病網膜症の原因となります。

糖尿病網膜症になったからといって、すぐに失明するわけではありません。網膜の状態などから進行の段階が下記の3つに分けられます。眼科で定期的な検査を受けることが大切です。

【糖尿病網膜症の進行段階】

治療

●血糖コントロール
1日3食、規則正しくまんべんなく食べましょう
医師の指示にしたがって、自分の症状にあった運動をしましょう
アルコール、糖分、塩分のとりすぎに注意しましょう。
規則正しい生活を心がけましょう。

●レーザー光凝固術
レーザー光凝固術は、網膜にレーザーを照射して、新生血管の発生を防ぐ方法です。また、出血や白斑も治療できます。この治療で視力が回復するわけではありませんが、網膜症の進行を阻止することができています。
・外来治療で治療可能です
・点眼麻酔をして、1回15~30分程度の時間で終了します
・進行の段階によって、数回に分けて治療します。

●硝子体手術
新生血管が破れて硝子体に出血を起こす硝子体出血や、網膜が眼底から剥がれる網膜剥離が起きた場合には、硝子体手術が必要となります。
眼球内の圧力を保つために還流液を注ぎながら、吸引カッターで硝子体内の出血を吸い取ったり、剥がれた網膜を元に戻したりします。眼内は暗いので、照明ファイバーで照らしながら手術します。